lost in blue

雑記、あるいは自意識をこじらせた若者の末路

「できたね。」

「よかった。」

「明日は?」

「何が困難かというと?」

「起きること。」

「必ず日光を浴びたいね。」

「天気は?」

「曇り。」

「だめそうだな。」

「とりあえず明かりはあるじゃん。」

「最大光量、最大音量でいこう。」

「起きないと厳しいよ。」

「起きよう。」

「3重に目覚ましをかける。」

「ケータイ15分前」

「パソコン10分前」

「クロック5分前」

「朝いちごジャムが食える」

「コーヒーが飲める」

「楽しいね」

「楽しい」

「なんでもいいと思うんだけど。」

「そうだ。とにかく形にするんだ。」

「レポートではできるようになっていたのに、なぜできない。」

「重みが。」

「重いのは確かだが、出せないともっと重くなってしまうよ。」

「とりあえず、絶対に今日、寝るまでには完成させないとな。」

「それなら、悠長に構えてはいられないね。」

「そうだ、時間制限を設けるという話はどうなったんだ。」

「忘れていた。」

「では今から1時間でどうだ。」

「しんどそうだし、とりあえず30分で。」

「わかった。30分でとにかく形にする。」

「候補を3つくらいに絞り込み、比較して決定しようかね。」

「これで決まりだよ。」

「やっていきましょう。」

「怠惰。」

「まあそれしかないだろうな。」

「それでいけると思っているのか?」

「未来が見えていないんじゃない?」

「見えている奴なんているのか?」

「少なくとも、描こうとはするだろ。」

「止まり続けるとしたら?」

「何もしたくないんだろうね。」

「刹那的というのだろうか。」

「破滅の典型だろうね。」

「少なくとも何も見えていないことはわかった。」

「それでいいのか?」

「それでいいと言ってほしい。」

「甘え。」

「それしかないだろうな。」

「どうすれば変わる?」

「まずは行動しかないだろうね。」

「行動がすべて。」

「うん。表出しないと。」

「表出とは、表に出るということか。」

「わかりきったことを聞いても無駄。」

「会話の回数も有限だからね。」

「では。」

「うん。なぜ動けない?」

「動かないから。」

「何故動かない?」

「面倒だから。」

「難しいから。」

「決まってしまうから。」

「他に楽しいことがあるから。」

「見たくないから。」

「頭が痛いから。」

「いつも同じことだな。」

「6つの難だね。」

「それらをすべて葬ればいいのだろう。」

「数」

「それはどうでもいい。それらをすべて葬る。」

「面倒」

「抽象的なのでパス」

「難しい」

「エディタを開いて推敲する。時間制限を設ける。」

「やり方を提示されたので難しくない。」

「決まってしまう」

「これだけではないよ。練習だ。」

「少しくらいなら決めてもいいかと思うけど。」

「他に楽しいことがある。」

「無視する。今こうやって対策を考えている時間は少なくともそれより楽しいと思っている。前に進むことで問題が消える。それは楽しいことだ。」

「見たくない。」

「楽しいことを見ようとしないのか。」

「見たくないのは決まってしまうからではないか?」

「本気で見なくても。ほんの少しでいいから。手を動かすだけで見ないことも可能なんだ。」

「それは根本的解決?」

「そうだと思うよ。」

「頭が痛い」

「さっき薬飲んだ。」

「足りなければまた飲めばいい。」

「酒とか他のもので誤魔化してもいいんだよ。」

「面倒」

「それは抽象的過ぎるので無効な概念だ。」

「終わったか?」

「まだ始まってない。」

「とりあえず書くところからやろうね。」

「君がいてくれたらできそうな気がする。」

「アァ~......。死のうかなぁ......。」

「本当に思っているわけではなく反射なのでしょう。」

「そう。いつ死のっかなあ。」

「あなたは幸せなのよ。」

「私が一番よく知っている。」

「けれども止められなくて。」

「そうだ。」

「身体が悪いなら病院へ行けば。」

「それ以外のところが悪い。」

「精神や?」

「それ以外のところが悪い。」

「何が?」

「それが悪さなんだよ。悪。」

面倒だ。自分は精神構造がおかしい。おかしい。病院行けばいいのか。できない。ずっとできていない。何もできていない。力を注いでいたと思われるものもすぐやめてしまって。必要なことができない。死にたいのか?苦痛を受けたいとは思わない。気が狂っているのがしんどい。何も言えないのがしんどい。

夜寝る前、もう何も残ってない。それはそれでいいけれども。気に食わない憂鬱は確かに潜んでいるのがもう分かっていて気に食わない。

 

中途半端に昔を思い出す。影を追いかけるのなんて本当嫌だけれど、その行為が今の最善手だったりして。過ぎ去った時間にごみが多すぎる人間にはつらい。その濃度が、期間が、どれも許容量を超えてしまって、今に影響を与えるのに充分なんですね。追いかけてるからごみじゃないのか?いやそんな。価値と時間が交差していて適切に近くできないけど、悪さは充分なんだ。

12なら

・踏ん張るべきなのかもしれない。ここで前は失敗したのかも。優しそうな上司や面白い先輩がいる。それで十分。僕にはもったいないくらいに。変なほかのことを考える必要があるか?

・いいなと思っていたあの駅の近くに住むこともできる。何もこの場所に閉じ込められてずっと過ごさなくてもいい。