lost in blue

雑記、あるいは自意識をこじらせた若者の末路

「何をするべきかな」

「何がしたいかな」

「筆記対策」

「仕事算と利益の難問」

「それはするべきだね」

「面接対策」

「入室~退室の流れ」

「基本質問への対応」

「どんな流れで眠るんだろうね」

「2時には寝たいんだっけね」

「晩飯はもう7時くらいだろうから、8時からは使えるね」

「8~9時で面接」

「先にやるのは手だね」

「9時~10時で筆記」

「11時~13時で足りないほうと、明日の持ち物準備」

「事足りるか」

「そうみたいね」

「大丈夫だと思おうよ」

「ちゃんと休んだしね」

「落ち着かない」

「何をするんだっけ」

「少しまとめて寝る」

「何をまとめるんだっけ」

「とりあえず今まで書いたものにインデックス貼る」

「資料を出す」

「その差分を埋める」

「どんな差分?」

「x方向しかないのはyも書いておいたほうがいい。」

「それは気になったらだね」

「対数の式」

「前進差分」

「いうてそれくらいだね」

「じゃあ今日はそれだけやったら終わり。」

「インデックス」

「対数の式」

「前進差分」

「x方向しかないのはyも書いておいたほうがいい。」

「インデックス終わり」

「対数は書いてた」

「前進もイメージできた」

「y方向も絶対できる」

「完了」

「明日は8時に起きる」

「目覚まし」

「完了」

「できない」

「楽しくない」

「どうすればいい?」

「とりあえず形にすること」

「やること」

「面倒」

「長い」

「だったらやらないの?」

「また半年前と同じことを繰り返したくはない」

「だから少なくともこれはやろうよ」

「エアコン」

「気液混相流」

「2つか」

「1こ1時間だね」

「うまくいけばな」

「どのみちつめつめ」

「そうでもないよ」

「そうかなあ」

「とにかく乗り切ればいい」

「気合が足りない状態を回避すればいいんだね」

「時間配分も考えとこう」

「7問で90分」

「1問10分で20分あまり」

「それを目指すべきだろうね」

「全部写してないときついわけか」

「さっきの2こが終わって余力、もとい気合が残っていたら写そう」

「今からやることは?」

「エアコン」

「どういうものでやる?」

「コーヒーも許し、甘いもので」

「自分の部屋で」

「わかった」

「音楽は?」

「いらないでしょう」

「PCの画面に正解を映す」

「わかってきた」

「まとめるぞ」

「できたね。」

「よかった。」

「明日は?」

「何が困難かというと?」

「起きること。」

「必ず日光を浴びたいね。」

「天気は?」

「曇り。」

「だめそうだな。」

「とりあえず明かりはあるじゃん。」

「最大光量、最大音量でいこう。」

「起きないと厳しいよ。」

「起きよう。」

「3重に目覚ましをかける。」

「ケータイ15分前」

「パソコン10分前」

「クロック5分前」

「朝いちごジャムが食える」

「コーヒーが飲める」

「楽しいね」

「楽しい」

「なんでもいいと思うんだけど。」

「そうだ。とにかく形にするんだ。」

「レポートではできるようになっていたのに、なぜできない。」

「重みが。」

「重いのは確かだが、出せないともっと重くなってしまうよ。」

「とりあえず、絶対に今日、寝るまでには完成させないとな。」

「それなら、悠長に構えてはいられないね。」

「そうだ、時間制限を設けるという話はどうなったんだ。」

「忘れていた。」

「では今から1時間でどうだ。」

「しんどそうだし、とりあえず30分で。」

「わかった。30分でとにかく形にする。」

「候補を3つくらいに絞り込み、比較して決定しようかね。」

「これで決まりだよ。」

「やっていきましょう。」

「怠惰。」

「まあそれしかないだろうな。」

「それでいけると思っているのか?」

「未来が見えていないんじゃない?」

「見えている奴なんているのか?」

「少なくとも、描こうとはするだろ。」

「止まり続けるとしたら?」

「何もしたくないんだろうね。」

「刹那的というのだろうか。」

「破滅の典型だろうね。」

「少なくとも何も見えていないことはわかった。」

「それでいいのか?」

「それでいいと言ってほしい。」

「甘え。」

「それしかないだろうな。」

「どうすれば変わる?」

「まずは行動しかないだろうね。」

「行動がすべて。」

「うん。表出しないと。」

「表出とは、表に出るということか。」

「わかりきったことを聞いても無駄。」

「会話の回数も有限だからね。」

「では。」

「うん。なぜ動けない?」

「動かないから。」

「何故動かない?」

「面倒だから。」

「難しいから。」

「決まってしまうから。」

「他に楽しいことがあるから。」

「見たくないから。」

「頭が痛いから。」

「いつも同じことだな。」

「6つの難だね。」

「それらをすべて葬ればいいのだろう。」

「数」

「それはどうでもいい。それらをすべて葬る。」

「面倒」

「抽象的なのでパス」

「難しい」

「エディタを開いて推敲する。時間制限を設ける。」

「やり方を提示されたので難しくない。」

「決まってしまう」

「これだけではないよ。練習だ。」

「少しくらいなら決めてもいいかと思うけど。」

「他に楽しいことがある。」

「無視する。今こうやって対策を考えている時間は少なくともそれより楽しいと思っている。前に進むことで問題が消える。それは楽しいことだ。」

「見たくない。」

「楽しいことを見ようとしないのか。」

「見たくないのは決まってしまうからではないか?」

「本気で見なくても。ほんの少しでいいから。手を動かすだけで見ないことも可能なんだ。」

「それは根本的解決?」

「そうだと思うよ。」

「頭が痛い」

「さっき薬飲んだ。」

「足りなければまた飲めばいい。」

「酒とか他のもので誤魔化してもいいんだよ。」

「面倒」

「それは抽象的過ぎるので無効な概念だ。」

「終わったか?」

「まだ始まってない。」

「とりあえず書くところからやろうね。」

「君がいてくれたらできそうな気がする。」

「アァ~......。死のうかなぁ......。」

「本当に思っているわけではなく反射なのでしょう。」

「そう。いつ死のっかなあ。」

「あなたは幸せなのよ。」

「私が一番よく知っている。」

「けれども止められなくて。」

「そうだ。」

「身体が悪いなら病院へ行けば。」

「それ以外のところが悪い。」

「精神や?」

「それ以外のところが悪い。」

「何が?」

「それが悪さなんだよ。悪。」